シンガポール赴任経験者の雑記ブログ

シンガポール赴任経験からシンガポールのことや日々感じることを発信

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【シンガポール人事】小ネタ

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シンガポール生活をいろいろ振り返っているが

小話があったので1つ。

 

赴任すると、アドミン(Admin team)と呼ばれる

担当に配属になる人もいるかと思うので

そういう人には面白いかも。

 

チームメイトが辞めた

うちのチームは4人くらいで

仕事していたんだけども、

それなりに仲良かったチームメイトが辞めたわけ。

シンガポール人(女性)ね。

 

もともとはSales(営業)として雇われたし

雇用時のJob Scriptionも営業だったんだけど

会社の方針が変わったこともあって

どちらかというと

商品開発、企画みたいなことも

半分以上やらされていた。

 

人柄としてはプライベートでは

話が面白いし、営業として雇われただけあって

ゴリゴリ進める力はすごくあった。

まぁ気の強い女性ととらえられることもあるけど

個人的に仲良くしていたこともあり

当時から結構悩んでいたなぁと思っていた矢先、

辞めちゃった。

 

ある意味で当然なところもあるんだけど

営業があまりできない環境だから、

彼女自身も勤務中に結構怠けていて、

隙があればトイレ&Youtubeみたいな。

 

あとシンガポール人は始業時刻に来ないのは

当たり前なんだけど、

度が過ぎる遅刻(30分超)とかも頻発。

 

なので、会社的にも結構問題児になっていて

その矢先に辞めたというわけ。

 

どうやら会社からFireになっちゃうよ的な勧告をして

その後、自らResignしたみたいね。

 

そして揉めた

会社としては、

Fireせずに済んだから

ほっと一安心だった。

 

ところが、、、

 

後日、

その女の子からレターが来たわけ。

 

もうすぐやめるんだけど、

退職金として翌年1年分の給与をくれと。

 

会社としては、

は?(ノ゚ο゚)ノ 

って感じだったわけなんだけど

 

手紙にはいろいろ書いてあって、

自分がいかに不遇だったか、

当初の約束と違った

環境がおかしかった

会社からずっと冷たい対応をされた(評価も悪かった)

などなど。

 

でもこの辺は、はいはいという感じだったんだけど、

もし応じなければMOM(Ministry of Manpower)に

駆け込みます。

という一文。

 

MOMというのは

日本で言えば厚生労働省みたいな、

シンガポール人の労働環境を守ったり、

外国人のVISAを管轄していたりするところ。

 

移民(赴任)が多いシンガポールでは

シンガポール人の雇用を保つために

会社に対して一定のシンガポール人雇用率を貸していたり

そうでなければVISAを発行しないとか

場合によっては営業停止にしたりと

なかなか権限があるところ。

 

うちの会社は日本人も多くて

シンガポール人が半分を切っていたこともあり

MOMに少し目をつけられていたこともあって

この一文はかなり響いちゃったわけ。

 

つまり、本当にMOMに駆け込まれてしまって、

今後日本人のVISAを発行しないよと

MOMに言われたりすると

死活問題になるからめっちゃビビっちゃったわけ。

 

この女性、ホントに営業がうまいと思う笑

 

決着

社内でもえらい人たちが何時間も話して

個別にその女性とも話したりして、

結果として

半年分の給与を退職金として支払って

決着したらしい。

 

もちろんその女性はすぐに転職先を見つけていたので

くいっぱぐれもなく

ただただいっぱいお金をもらったという。。

 

そんなハプニングもありますが

日系の企業は結構MOMに対してビビっているし

社長も日本人でビビりだと

こういう結果になりかねません。

 

それにしても

採用としては良い営業を採用したとは思うけどね。

いろんな意味でもったいなかったな。