シンガポール赴任経験者の雑記ブログ

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【シンガポール比較】日本の働き方改革

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日本では働き方改革というのが

叫ばれて2年くらいたったようだ。

 

効率的な仕事を行い、

残業をせずに子育てや自分の時間を

しっかり持とうというのが

コンセプトなんだと認識している。

 

とはいえ、

結局のところ残業規制が強まっただけで

仕事のやり方や進め方は特に何も変わっていないし

生産性は上がっていないと思う。

 

もしかしたら不要なTaskや業務は無くした

という会社もあるかもしれないので

一定の効果はあったのかもしれないが

シンガポールで働いてみて

圧倒的に違う観点をピックアップ。

 

圧倒的に違うというのは

仕事のやり方、進め方の考え方が違う。

この根本思想が異なることがもたらす

メリットがかなり大きいということだ。

 

個々人の役割が曖昧なのはダメ

シンガポールで雇用される人は

必ずJob Scriptionがあって、

あなたの業務はこれですという

明確な役割と目標が定められている。

 

日本でももしかしたらこういうのはあるかもしれないが

シンガポールではこの重要性がかなり大きい。

 

役割が明確になっているから

このJob Scriptionに書いてあることはきっちりやるが

書かれていないことはやらない。

 

さて、この書かれていないことはやらないことについて

どういう感情を持ちました?

 

え、気が利かない同僚になりそうだな、とか

思いました?

 

はっきり言うと、その考えが結構やばいです。

 

役割が曖昧になればなるほど、

ポテンヒットや誰かがやってくれるだろうとか

俺がやってあげなきゃとか

自分の業務以外に気を使っている時間ができる。

 

それは非効率であり、生産性をダウンさせる。

 

お茶を出す、オフィスを清掃する、

誰かが言ったオーダーを関係ないのに拾いに行く

等々。。

 

その一つ一つがそれぞれの役割を不明確にしていって

結局自分はJob Scriptionに書かれていること

それ以外の周辺のこと

 

をやることがミッションとなり、

 

「それ以外の周辺こと」は非効率の塊であり

一人だけならまだしも、

チームで足し合わせると膨大な非効率の塊となる。

 

それは場合によってはだれか別の人を雇い、

集中して処理したほうが圧倒的に効率的であることが多いわけ。

正社員じゃなくてもいいからね。

 

たまにさ、

 

あの人、言われたことしかやらないよね?

 

とかいうやついるけど、

雇われの身である以上、

言われたことをしっかりこなすことがまっとうな契約であって、

それ以上でもそれ以下でもない。

 

むしろ日本人の、

・気を使って自分の役割以上のことをやろう

・役割はよくわからないけど言われたいろんなことをチャレンジしてやろう

という謎の精神は

無駄の塊であり、生産性が落ちる考え方だ。

 

言われたことに集中して効率的にやる

それが一番。

違う役割があればそれは違う人に専門的に早く処理してもらうべき。

 

報連相は管理職の怠慢

知ってますか?ホウレンソウ。

新入社員とかだと口うるさく言われますよね。

 

報告

連絡

相談

ってやつです。

 

あんな、このホウレンソウって日本特有の文化で

マジでクソだから。

 

これほど無駄な行為はないし

はっきりいって管理職の怠慢。

 

ほしい情報があるなら

自分で取りに来い。

 

そういうこと。

 

もちろん、管理者として部下の進捗は知りたいから

どこまで行ったら報告しろとか

本来は管理職が担当者に対して

明確に報告時期を指示すればいいわけで、

それが明確に指示できないから

進捗あれば逐一ホウレンソウをしっかりしろ!

みたいになるの。

 

んで、

このホウレンソウがもたらす被害って

すごい。

 

本当のほうれん草は鉄分豊富で栄養満点なんだけどな笑

 

ホウレンソウの被害は

 

  • 担当者は自分で判断しなくなる
  • 上司へのホウレンソウのためのMTGが多発
  • 横展開のためのMTGが多発
  • 上司の上司へのホウレンソウMTGが多発

とにかく自分で決めたくない日本人は

どんどん上へ上へとホウレンソウしていく。

 

全部上司に投げるから、

自分で判断する能力が落ちる上に

時間がかかって仕方がない

 

こんな状態で生産性を上げようなんて

マジでナンセンス。

 

考え方を根底から見直さないとだめです。

 

ちなみに、

ホウレンソウは昔の日本のメーカ工場で

生産ラインの仕事をしている際に

何か異常が発生したらすぐ報告し、連絡し、相談する

という文化があったもの。

 

ホウレンソウは工場勤務時代の産物だからね!

 

みんながみんな工場のライン勤務じゃないでしょ?

 

オフィスワーカーでしょ?

クリエイティブ、ホワイトカラーでしょ?

 

何世代も前の工場での働き方の文化を

オフィスに持ち込んで徹底している時点で本当にイケてない。

 

もし、

「なんで俺にホウレンソウしてないんだよ!!」

と怒鳴る上司がいたら、

マジで仕事できない上司なので

心の中で、情報が欲しければ自分から取りに来い

と思いながら

無視しておきましょう。

 

ちなみにシンガポール人に日本バリのホウレンソウを求めても

出来ないです。

 

どのタイミングで報告すればいいか

明確に教えてくれと言われます。

 

 

まとめ

日本では当たり前で

もはや疑う余地もないような

ホウレンソウとか自分の守備範囲以外もやろうとかいう

ビジネススキルについて、

それは時代遅れだし、

そういう考え方が

そもそも働き方改革を阻害しているわけです。

 

みなさんも仕事への取り組み姿勢を

根底から見直してみてはどうでしょうか。