シンガポール赴任経験者の雑記ブログ

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日本の生活支援金は悪くない? -シンガポールと比較-

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コロナの話ばかりで

退屈かもしれないけど

今日は、

みんな大好きお金の話

 

日本では

30万円を年収の低い家庭に

給付するという方針から

一律全員に

10万円給付

という方針に変わりましたね。

まだ確定ではないけども

住民基本台帳に記載があれば

国籍も問わないようですね。

(2020年4月20日時点)

 

シンガポールではどうなのか?

そのあたりを記載していきます。

 

もちろん法人向けの補助金もあるけど

一旦ここでは個人向けに。。

 

シンガポールの個人向け補助金

まず、シンガポールでの

概要をざっくりいうと、

シンガポール人なら

一人$600もらえる

(約45,000円

という感じです。

 

 

 

もらえる条件としては、

21歳以上の”シンガポール人”。

 

なので

シンガポールにいる日本人の皆さん!

赴任者はもらえません。

 

逆に、

 

在外シンガポール人は

もらえます。

(海外生活しているシンガポール人)

 

その辺のQAは

https://www.singaporebudget.gov.sg/docs/default-source/budget_2020/download/pdf/fy2020_sp_faq.pdf

に載っていますので

興味のある人はご一読ください。

 

なお、所得によって

さらなる追加もしています。

年収の低い世帯は

$1200もらえます。

(約9万円)

 

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さらに!

 

子育て世帯なら+$300

とか

HDBの広さにより

最大$1000の付加価値税(GST)の還付があったり

します。

GSTは日本で言えば

消費税みたいなもの。

 

こういう細かい内容は

ここに書いてあるので

読んでみてね。

MOF | Singapore Budget 2020 | Care And Support Package

 

ちなみにHDBっていうのは

シンガポール人にのみ

割り当てられた住宅です。

 

そいういえば

2021年度にGSTの値上げ

をしようとしていたものを

増税しないと宣言しました。 

(今シンガポールのGSTは7%

 

シンガポール国民としては安堵ですね。

 

日本の施策が悪いとは言えない?

さて、

日本の10万円施策と

比べてみましょう。

 

まず、単純に金額面から。

金額面で言えば

シンガポールは全国民

4.5万円、

貧困層でも

9万円とかんがえれば

明らかに日本のほうが良い

といえます。

 

物価は、

感覚的に東京と同じくらい

ですので

東京以外に住んでいる人が

10万円もらえるのは

どう考えても日本のほうがいいですね。

 

 

では次に。

 

もらえる人はどうか?

という観点。

 

先ほども書いた通り

シンガポールは

全シンガポール人ということで、

シンガポールに赴任している日本人は

もらえず、

在外シンガポール人はもらえる

 

という感じです。

 

日本はどうなりそうかという点だと

2009年のリーマンショック時に

給付された定額給付金をみると

在外日本人はもらえない

というしきりになりそうですね。

※まだ決まっていないので一概に言えませんが。

 

一方で、

日本に住んでいる外国人には

給付されるようですので

住民票さえもっていれば

赴任者や留学生でももらえますね。

 

つまり、

シンガポールは

シンガポール人かどうか(出生)で判断

日本は

日本に住んでいるかどうか(今の場所)で判断

するようです。

 

さ、

そうすると

面白いことに

気づきますね。

 

シンガポールに赴任している日本人は

何ももらえない

可能性が高く、

 

一方で、

 

在日シンガポール人は

シンガポール政府の$600と

日本政府からの10万円

両方がもらえる

ということになりますね。

 

給付金のもととなっている

税金を納めているのは

今住んでいる人

だから

日本の給付金のほうが

合理的な気もしますが、

シンガポールは

シンガポール人ファーストで

温かみを感じる

そういうとらえ方もできますね。

 

 

その他、

子育てについては

シンガポールは$300(約2,3000円)

日本は児童手当を1万円上乗せ(=4か月分なので4万円)

なので日本のほうが多いです。

 

 

まとめ

さて、みなさんどうでしたか?

日本の10万円施策について

批判も多いですが、

シンガポールと比べると

決して悪くないのでは?

と思います。

 

もちろんシンガポールと比べて

どうなるわけでもありませんし

家庭の事情によって

様々だと思いますが

1つの知識として持っておくと

批判する気持ちも和らぐのでは?

と思って書いてみました。

 

おそらく心情的な面として

政策が上手くなかったのは、

所得が高い人でも低い人でも同額

にしちゃったこと

かと思います。

 

所得の多い少ないを

判定する稼働よりも

スピードを優先

したのかもしれませんが

国民の心情を逆なでしましたね。

 

シンガポールは

給付する金額が少ないけど

所得が少ない人は

多い人よりもらえる

という設計をしたことで

国民の心情を緩和しましたね。

 

でも、

客観的見見れば

額が大きいほうが家庭には優しい

ですよね。

現実的な話。

 

個人的には

日本の給付金は申告制のようなので

申告しないで余った分は

こう使います!みたいな

貧困層救済や医療救済に使うとかの

指針を合わせて出していたら

申告しない人も増えるだろうし

国民心情も和らいだかもね。

なんて

妄想しますが

政治家でも官僚でもないので

自分ができることをします。

 

こういう時だからこそ

穏やかな気持ちでね!

 

打倒コロナ!

みんなで頑張ろう。